しかし、3月例会(古代オリエントの科学、古代ギリシャの科学、ヘレニズム・ローマの科学、イスラムの科学)から7月例会(17世紀の科学)については、例会の場に提示された報告レジュメのみの紹介となっており、『西洋科学史』の内容を要約したものを掲載していませんでした。このため、『西洋科学史』のどのような内容をふまえたうえで討論がなされていたのか、ブログ読者の方にはわかりにくかったかもしれません。
シュテーリヒ『西洋科学史』は、現在では絶版となっており、古本でも相当に高価なものとなっています。そのために、本ブログを毎日熱心に読んでいただいている読者のなかにも、手元に『西洋科学史』がない、という方が少なからずいらっしゃるかもしれません。そういう事情を考えるならば、『西洋科学史』の内容の紹介について、簡単な報告レジュメを掲載するだけで済ませていたことは、不親切の誹りを免れないでしょう。
そこで、11月例会、12月例会の報告を掲載する前に、シュテーリヒの『西洋科学史』のうち、古代から17世紀までの科学の歴史について扱った部分(第3章〜第9章)を要約した文章を紹介することにしました(第1章は「科学史の意義」、第2章は「基本概念――方法序論」を扱っているため、今回の要約では省略します)。
もちろんこれは、『西洋科学史』をつうじて学んできた科学の発展史について、われわれ自身があらためてしっかりと振り返って、血肉化しておく必要があると考えたからでもあります。『西洋科学史』を読んでいない方にも、西洋科学の歴史についておおまかなイメージを描いてもらえることを目標にして、あえて少し詳しめにまとめておきました。
目次(予定)
古代から17世紀までの科学の歴史――シュテーリヒ『西洋科学史』要約で概観する
(1)科学の成立はどのように準備されたのか
(2)古代ギリシャにおける科学の成立――歴史的背景および数学、天文学
(3)古代ギリシャにおける科学の成立――自然哲学、生物学、医学、歴史記述
(4)ヘレニズム、ローマ時代の科学――歴史的背景および数学、天文学、その他の自然科学
(5)ヘレニズム、ローマ時代の科学――地理学、医学、精神諸科学
(6)古代ギリシャ科学のイスラム文化圏への継承
(7)西欧中世の科学――その歴史的背景についての概説
(8)西欧中世の科学――数学と天文学、物理学と化学、生物学
(9)西欧中世の科学――地理学、医学、精神諸科学
(10)近代科学の開始――その歴史的背景および時代精神についての概説
(11)近代科学の開始――数学、天文学
(12)近代科学の開始――物理学と化学、地理学、生物学と医学
(13)近代科学の開始――精神諸科学
(14)17世紀の科学――その歴史的背景についての概説
(15)17世紀の科学――数学、天文学、物理学
(16)17世紀の科学――化学、生物学、医学、地理学
(17)17世紀の科学――精神諸科学
(18)17世紀までの科学史の総括と18世紀以降の展開への展望


今回も〜とても楽しみです♪♪♪
〜宜しくお願いします〜