2011年06月05日

横須賀壽子さんにお会いして

 昨日まで連載していた「三浦つとむとの出会いにまつわる個人的思い出」の冒頭で,「最近の出来事」について触れた。この出来事が原因で,過去を回想するエッセーを掲載することにした,というものであった。

 今回はこの出来事について書きたいと思う。その出来事とは,三浦つとむさんの奥さんである横須賀壽子さんとお会いして,お話を伺ったということである。横須賀さんは関西の方面に私用があるので,その折りにわれわれに会いたいといってくださったのである。そこで日程を調整して,先日,京都でお会いすることになったのである。横須賀さんにお会いするということで,三浦さんとの出会いを振り返っておこうということになり,あの回想録となったわけである。

 横須賀さんは初め,われわれが「三浦つとむ生誕100周年」という切り取り方で三浦さんを取り上げたことや,ブログの文章が丁寧であったことに対して,かなり好感をもったと強調されていた。そして,三浦さんは自分の理論が若い人間にどのように受け継がれていくかということをたいへん気にしていたので,われわれの研究会のような存在を知ったら,さぞかし喜んだだろう,という意味のことをくり返してお話しくださった。そして,ご自身も「ホッとした」というようなことをおっしゃった。

 「ホッとした」というのがどういう意味だったのかは分からない。しかし,三浦理論が,南郷継正先生の組織や薄井坦子先生の看護学,あるいは言語学の分野やそれに関わる機械翻訳の分野など,既に公に知られている以外にも,しかも若い世代に,しっかりと受け継がれている姿を目の当たりにされて,かなり期待してくださっていることは,非常によく伝わってきた。

 横須賀さんは,現在86歳だという。しかし,とても86歳とは思えないほど若々しさに溢れ,生き生きと三浦さんとの思い出を数多く語ってくださった。

 三浦さんの追悼集である横須賀壽子編『胸中にあり火の柱 三浦つとむの遺したもの』(明石書店)でも触れられているが,横須賀さんは最初,ガリ版の技術を習うために三浦さんのもとに通ったのだという。当時三浦さんは,日本で1,2を争う謄写の技術,ガリ切りの技術をお持ちだったらしい。

 ところが,横須賀さんが当時ぶつかっていたサークル活動の問題をふと三浦さんに相談したところ,「そちらの問題の方が大切だ」ということで,仕事そっちのけで組織運営のあり方をと討論するようになったのだということであった。「私は仕事の技術を教えてもらいに行っていたのに」と横須賀さんはおっしゃった。

 こうして三浦さんとの討論を踏まえて書かれたのが,横須賀壽子『文化會の運營はどうしたらよいか――ある友人の質問にこたえて――』という39ページの小冊子である。今回,三浦さんの手によって印刷されたこの小冊子のコピーを,横須賀さんはわれわれに贈ってくださった。

 三浦さんの切られた文字は,見事というほかないものであった。活字並みに整った字体であるとともに,手書きの温かさが伝わってくる,そんな非常に読みやすい文字であった。三浦さんは,指先の神経を駆使して,非常に細かい字を丁寧に,活字レベルで書き続けることによって,脳細胞が鍛えられ,頭がよくなっていったのではないか,と思わせるような,そんな字であった。

 また,ガリ版の仕事については別のエピソードも伺った。それは,東京帝大の講義ノートのガリ切りの仕事をされていたという話である。三浦さんの追悼集にある「三浦つとむ略年譜」によると,これは戦前の1937年のことだという。まだまだ学問の格調高かったであろう当時の東京帝国大学の講義を,大学に行っていない三浦さんは,仕事の傍ら,学ぶ機会をもてたということである。しかも,誤字・脱字などは三浦さんがチェックして,訂正していたらしい。東京帝大の先生(?)にいわせても,「三浦君の方が正しい」ということだったという。

 今回の横須賀さんのお話で特に印象に残ったのは,三浦さんが自身の理論の継承に対してどのように考えていたか,ということである。三浦さんは1977年,脳出血で倒れて,その後は13年間,闘病生活を送ることとなる。そのとき,横須賀さんが口述筆記を申し出たとがあるそうである。しかし,三浦さんは,このような状態では誤りを犯すかもしれないとして,それを断ったという。また,三浦さんは,自分は言語学でそれなりの業績の遺した,国家論や他の分野でも,基本的な問題点は指摘したのだから,後は若い人がこれを引き継いで,理論を発展させてくれればいい,そのように考えていたという。三浦さんとしては,自分の理論を引き継いでくれるような若人が登場することを,切に願っていたということであった。

 このお話を伺って,やはりわれわれ京都弁証法研究会は,しっかりと三浦さんの業績と魂を引き継ぎ,三浦さんの理論を発展的に継承していこうという決意を新たにしたことであった。

 三浦さんの理論を継承しようとした若者で,英語学の宮下眞二さんのことはわれわれも以前から知っていたし,その著作も読んだことがある。ところが,追悼集にその宮下さんと並んで写真が掲載されている伊藤烈子さんについては,全くといっていいほど知らなかった。その伊藤さんが,「二十歳の誕生日に,これからは『インテリとしての仕事を残したい』と決意し」(『胸中にあり火の柱』p.273)て書かれたという論文を,今回横須賀さんに送っていただいた。"History and logic of brain science with an approach to chemotherapy of cancer"というタイトルの英語論文である。じっくり学ばせていただきたいと思う。

 横須賀さんは三浦さんが亡くなった後も,三浦さんの言に従って,自分の仕事をされてこられた。それは,両親のいないロシア人大学生に対する奨学金支援の仕事であったり,“被爆のマリア”に関わる仕事であったりした。しかし,今後は,三浦さんの成し遂げた仕事をしっかり後世に伝えるための仕事をしたいとおっしゃっていた。それは横須賀さんにしかできないことである。三浦さんの仕事を著作として残していただければ,いつかわれわれと同じように,三浦さんの著作との感動的な邂逅を果たす若者が現れるかもしれない。

 他にもいろいろとお話を伺った。われわれ三浦つとむに学ぶ人間にとっては,本当に貴重でためになるお話であった。何よりも,わざわざあうために京都まで来てくださったことが,われわれにとってはこれ以上にない励みとなった。

 最後になりましたが,横須賀壽子様,このたびは本当にありがとうございました。またお目にかかれる日を楽しみにしております。
posted by kyoto.dialectic at 06:24| Comment(3) | TrackBack(0) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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http://www.amazon.com/History-logic-brain-science-chemotherapy/dp/B0007JMLWE/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1412862445&sr=1-1


History and logic of brain science,: With an approach to chemotherapy of cancer Unknown Binding – January 1, 1965
by Retsuko Ito (Author)

ですね!
でも手に入りそうもありませんね。
Posted by 可愛い仔羊 at 2014年10月09日 23:01
http://www.neuroclassics.org/PUBLICACIONES/COROMINAS2.pdf

の中に
En el año 2000, Retsuko Ito y sus colabo- radores en la Universidad de Cambridge, em- prendieron un estudio experimental sobre el entrenamiento en la autoadministración de cocaína.
との記載がありました。当時、ケンブリッジ大学に在籍していたのでしょうか?
Posted by 可愛い仔羊 at 2014年10月09日 23:05
当時=2000年当時
Posted by 可愛い仔羊 at 2014年10月10日 11:21
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 ・ナイチンゲール看護論を心理臨床に活かす――一会員による『初学者のための『看護覚え書』(1)』の感想
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 ・英語教育改革を問う―『英語化は愚民化』書評―
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 ・2年間の育児を振り返る
 ・2015年12月例会報告:ヘーゲル『哲学史』アリストテレス(精神の哲学・論理学)
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 ・安保法制をめぐる議論から日本の課題を問う
 ・図式化にはどのような効用があるのか
 ・看護師と臨床心理士に共通した学び方――一会員による『初学者のための『看護覚え書』(2)』の感想
 ・2016年1月例会報告:ヘーゲル『哲学史』ストア派の哲学、エピクロスの哲学
 ・ケネー『経済表』を読む
 ・SSTを技化の論理で説く
 ・一会員による『学城』第13号の感想
 ・2016年2月例会報告:ヘーゲル『哲学史』新アカデメイア派、スケプシス派
 ・心理士教育はいかにあるべきか――一会員による『医学教育 概論(6)』の感想
 ・仮説実験授業を問う―アクティブ・ラーニングの観点から―
 ・一会員による『学城』第3号の感想
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 ・2016年3月例会報告:ヘーゲル『哲学史』新プラトン派
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 ・2016年4月例会報告:ヘーゲル『哲学史』中世哲学序論〜スコラ哲学
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 ・比較言語学誕生の歴史的必然性を問う
 ・『吉本隆明の経済学』を読む
 ・2016年5月例会報告:ヘーゲル『哲学史』学問の復興
 ・ブリーフセラピーを認識論的に説く
 ・夏目漱石の思想を問う
 ・コメニウスの歴史的意義を問う―『大教授学』をとおして
 ・オバマ米大統領の「広島演説」を問う
 ・2016年6月例会報告:ヘーゲル『哲学史』近代哲学の黎明
 ・心理士の上達に必須の条件――一会員による『初学者のための『看護覚え書』(4)』の感想
 ・夏目漱石の中・長編小説を読む
 ・2016年7月例会報告:ヘーゲル『哲学史』デカルト・スピノザ
 ・改訂版・観念的二重化への道
 ・ロックの教育論から何を学ぶべきか
 ・文法家列伝:ソシュール編
 ・2016年8月例会報告:ヘーゲル『哲学史』「悟性形而上学」第二部・第三部
 ・どうすれば科学的な実践が可能となるか――一会員による『科学的な看護実践とは何か(上)』の感想
 ・夏目漱石『明暗』の構造と結末を問う
 ・ルソーの教育論の歴史的意義を問う
 ・2016年9月例会報告:ヘーゲル『哲学史』バークリー〜ドイツの啓蒙思潮
 ・高校生に説く立憲主義の歴史
 ・三浦つとむ『認識と言語の理論』を読む
 ・2016年10月例会報告:ヘーゲル『哲学史』ヤコービ、カント
 ・専門家教育には何が必要か――一会員による『科学的な看護実践とは何か(下)』の感想
 ・アダム・スミス『国富論』を読む
 ・2016年11月例会報告:ヘーゲル『哲学史』フィヒテ,シェリング,結語
 ・3年間の育児を振り返る
 ・近代教育学の成立過程を概観する
 ・2016年12月例会報告:ヘーゲル『哲学史』のまとめ
 ・年頭言:機関誌の発刊を目指して
 ・激動する世界情勢を問う
 ・『障害児教育の方法論を問う』から何を学ぶべきか―一会員による感想
 ・一会員による『学城』第4号の感想
 ・2017年1月例会報告:シュヴェーグラー『西洋哲学史』、ヘーゲル『哲学史』におけるカント『純粋理性批判』
 ・斎藤公子の保育実践とその背景を問う
 ・認識の形成がうまくいくための条件とは何か?――一会員による『“夢”講義(1)』の感想
 ・本来の科学的な教育とは何か
 ・2017年2月例会報告:カント『純粋理性批判』序文
 ・システムズアプローチを弁証法から説く
 ・一会員による『学城』第14号の感想
 ・ルソー『学問芸術論』を読む
 ・新大学生に説く「大学では何を如何に学ぶべきか」
 ・2017年3月例会報告:カント『純粋理性批判』緒言
 ・斉藤喜博から何を学ぶべきか
 ・重層弁証法を学ぶ――一会員による『“夢”講義(2)』の感想
 ・小中一貫教育を問う
 ・ヘーゲル『哲学史』を読む
 ・2017年4月例会報告: カント『純粋理性批判』先験的感性論
 ・文法家列伝:宮下眞二編
 ・改訂版 心理療法における外在化の意義を問う
 ・マルクス思想の原点を問う
 ・2017年5月例会報告:カント『純粋理性批判』先験的論理学の構想その他
 ・弁証法が技化した頭脳活動を味わう――一会員による『“夢”講義(3)』の感想
 ・教育の政治的中立性を問う
 ・日本経済の歴史を概観する
 ・2017年6月例会報告:カント『純粋理性批判』純粋悟性概念の演繹
 ・一会員による『学城』第15号の感想
 ・改訂版 続・心理療法における外在化の意義を問う
 ・2017年7月例会報告:カント『純粋理性批判』原則の分析論 緒言〜第2章第3節2
 ・ルソー『人間不平等起原論』の歴史的意義を問う
 ・夢の解明に必須の学問を学ぶ――一会員による『“夢”講義(4)』の感想
 ・ヒュームの経済思想――『政治論集』を読む
 ・現代日本の政治家の“失言”を問う
 ・2017年8月例会報告:カント『純粋理性批判』経験の類推
 ・障害児の子育ての1年間を振り返る
 ・新しい国家資格・公認心理師を問う
 ・経済学の原点を問う――哲学者としてのアダム・スミス
 ・2017年9月例会報告:カント『純粋理性批判』経験的思惟一般の公準その他
 ・徒然なるままに――40歳を迎えて
 ・過程的構造とは何か――一会員による『“夢”講義(5)』の感想
 ・〔改訂版〕新自由主義における「自由」を問う
 ・2017年10月例会報告:カント『純粋理性批判』反省概念の二義性
 ・続・徒然なるままに――40歳を迎えて
 ・教育実習生に説く人間観の歴史
 ・2017年11月例会報告:カント『純粋理性批判』先験的弁証論 緒言・第一篇
 ・南郷継正の人生は弁証法の弁証法的発展である――一会員による『“夢”講義(6)』の感想
 ・改訂版・初学者に説く経済学の歴史
 ・2017年12月例会報告:カント『純粋理性批判』序文と緒言
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